Windows コンテナーのインストール後。

Windows コンテナーをインストールすると、Dockerd(エンジン)とDocker クライアントが “C:\Program Files\Docker” にインストールされます。

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Dockerd.exe はDocker サービスとして登録され、Docker クライアント経由でDockerサービスに指示をします。

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このDockerエンジンへは、Dockerクライアントをインストールしたリモート端末からもアクセスすることができます。リモート端末は、Windows, Mac OS, Linux OSの利用が可能ですが、Dockerエンジンはリモートからの操作を許可しない構成が既定となります。リモート操作を行う端末からのアクセス方法は2通りです。

  • セキュリティで保護されない接続 (非推奨)
    • 社内などのクローズ環境からアクセスする場合は、この方法が手軽に利用できますが、認証なしでリモートからコンテナの操作をできてしまうため、セキュリティの注意が必要です。
  • セキュリティで保護された接続 (推奨)
    • こちらは、証明書を利用して認証することにより、安全にDockerエンジンへアクセスする方法です。下記に詳細が載っていますので参照してみてください。
    • https://docs.docker.com/engine/security/https/

セキュリティで保護されない接続方法

1.Dockerエンジンをインストールしたサーバーにて下記ファイルを作成します。

C:\ProgramData\docker\config\daemon.json

{
“hosts”: [“tcp://0.0.0.0:2375”, “npipe://”]
}

2.Windows Firewall が有効な場合は、下記コマンドでTCP2376ポートに対する受信許可を設定し、Docker サービスを再起動します。

PS C:\> netsh advfirewall firewall add rule name=”Docker Port” dir=in action=allow protocol=TCP localport=2375 ↵
PS C:\> Restart-Service Docker

以上で完了です。

Windows OS へ Dockerクライアントのインストールは次回に記載します!

 

Windows コンテナーのインストール

Windows コンテナーは、Windows Server 2016で追加された新たな機能です。Windows コンテナーはコンテナー技術で有名なDockerと高い互換性を持ち、Dockerコマンドでコンテナを管理します。

Powershellのコンテナーコマンドは現在開発中ということですので、Docker コマンドを利用します。

Windows コンテナーの種類

  • Windows コンテナー
    • ホストとすべてのコンテナーでカーネルを共有
  • Hyper-V コンテナー
    • コンテナーごとにカーネルを分離

コンテナーのホストOS

コンテナーのホストOSは、GUI, ServerCore および NanoServer の3種類を利用することができます。コンテナーを実行するホストは物理でも仮想でも問題ありませんが、コンテナホストOSの種類により、実行できるコンテナイメージOSが異なります。

コンテナーホストのOS

Windows Serverコンテナー

Hyper-Vコンテナー

GUI使用サーバー Server Core / Nano Server Server Core / Nano Server
Server Core Server Core / Nano Server Server Core / Nano Server
Nano Server Nano Server Server Core / Nano Server

Windows コンテナーのインストール

Windows コンテナーのインストールは非常に簡単です。しかし、トラブルを回避するためにWindows コンテナーをインストールする前に、最新のWindows Updateを適用してから、実施してください。

  1. コンテナー機能の追加 (Hyper-Vコンテナーを利用する場合は、Hyper-Vの役割もインストールします。)
    • Install-WindowsFeature Containers
    • Install-WindowsFeature Hyper-V -IncludeManagementTools
    • Restart-Computer1
  2. Windows コンテナーのインストール (インターネット経由でダウンロードされます)
    • Install-Module -Name DockerMsftProvider -Repository PSGallery -Force
    • Install-Package -Name docker -ProviderName DockerMsftProvider (アンインストールと表示されますが、インストールされます!)
    • Restart-Computer -Force2
  3. Microsoft のDocker Hub からサンプルコンテナーを実行。カスタムイメージをダウンロードするので少し時間がかかります。
    • docker run microsoft/sample-dotnet3

これで、Windows コンテナーを利用できる環境が整いました!ゆっくりコンテナ環境を整えていきましょう!!

MAS ポータルへアクセス

Azure Stack TP2 のデプロイが完了したら、 Azure Stack Adminポータル および Tenant ポータル にアクセスできます。

Log in as a service administrator

1. Azure Stack TP2 をインストールした 物理サーバーへログインします。
ユーザー:azurestack\AzureStackAdmin

MAS_000000.png
2. RDP で 下記仮想マシンにアクセス
ホスト名:MAS-CON01
ユーザー:azurestack\AzureStackAdmin もしくは azurestack\administrator

mas_000001
3. デスクトップに保存された Azure Stack Portal のショートカットをダブルクリック

MAS_000002.png
4. Azure Stack Portal ログイン画面にて、AADに作成した全体管理者ユーザーの情報を入力し、Sign in をクリック

MAS_000003.png
5. ログインする情報に間違いがないことを確認し、 Accept をクリック

MAS_000005.png

6. 管理者用のポータルが表示されます!

MAS_000006.png

Log in as a tenant

AADに作成したユーザー のロールしか割り当てていない テナントユーザー の情報を入力してサインインしてください。

mas_000003

Admin (左)  Tenant ポータル(右)で、操作できる項目に違いがあることがわかります。

MAS_000001.png

これで、Azure Stack ポータルにログインできるようになりました。

管理者ポータルとテナントポータルは同じURLとなり、ログインするユーザーで利用できる項目が違うということですね!