Azure Stack TP3 Refresh の可用性セットについて

こんにちは。Azure Stack TP3 Refresh がリリースされ、導入手順を書きたいと思っているのですが、仮想マシン作成などでトラブったことについて記載します!

まず、可用性セットについてです。

仮想マシン作成時にしか指定できない可用性セットですが 、Azure Stack のTech Preview はシングルノードで構成されています。デフォルトの設定のまま可用性セットを作成すると2台目以降の仮想マシンを同じ可用性セットに設定すると、仮想マシンの作成に失敗します。

・ デフォルト値の可用性セット

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・ 仮想マシン作成のエラー

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そのため、Azure Stack のTech Preview は シングルノードのため、可用性セットを構成する場合は、障害ドメイン と 更新ドメイン を “1” に設定する必要がありますので注意してください!

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可用性セットの設定を間違えていたので、仮想マシンを何回も作成しなおしました。。。

また、Azure load balancer  の設定に関しても注意が必要です。

Azure Stack ポータルからは、まだ Load Balancer の設定ができないようで、設定しようとしても 可用性セットの選択ができないので注意してください。。。

Powershell か テンプレートでしか Load Balancer の設定ができないようです。

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いろいろ調べながら進めたのですが、Azure Stack トラブルシューティング集にどちらも記載されていました。。

Microsoft Azure Stack troubleshooting

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Azure Stack TP3 Preview を検証する際は、事前にトラブルシューティングを確認したり、トラブった際は確認するようにしてください。まだ、Tech Preview なので Microsoft Azure と同じ操作ができないことも多々あるので気を付けましょう!

Azure Stack TP3 Refresh のリリース

こんにちは。

2017/03/01 にリリースされた Azure Stack Technical Preview 3 ですが、2017/04/06 に Refresh 版がリリースされました!

Azure Stack Technical Preview 3 refresh with Azure PaaS services

今回のアップデートでもいろいろアップデートされていますが、わかりやすい大きな違いは管理者ポータルとテナントポータルが別々にわかれたところです。

Using the administrator and user portals in Azure Stack

Portal Portal URL Resource Manager endpoint URL
Administrator https://adminportal.local.azurestack.external https://adminmanagement.local.azurestack.external
User https://portal.local.azurestack.external https://management.local.azurestack.external

特に、Administrator 用の ポータルは 下記のように “Administration” と判別がしやすくなっています。

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MAS TP3 Refresh を利用するには、再度Deployment を実施する必要があります。ハードウェア要件 に変更はないため、同じハードウェアで再度 Azure Stack TP3 Refresh を展開できます。展開方法も TP3 のときと同じですが、ファイルのビルドが “20170331” のもを利用すれば大丈夫です。こちらからダウンロード可能です。

CloudBuilder.png

Azure Stack TP3 Refresh の展開方法は、また後程記載したいと思いますので、興味があるかたは Deploy Azure Stack POC を見ながら試してみてください!