[MS Ignite 2018] Windows Server 2019 deep dive

こんにちは。

MS Ignite 2018の2日目がはじまりました。今年のIgnite は オンラインライブでセッションを無料で資料することが可能です。ただ、配信されるセッションは限定されています。

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Windows Server 2019 Deep Dive のセッションがあったので見てみました。

Windows Admin Center (WAC)


ハードウェアベンダーのエクステンションを追加することで、BMC での管理やハードウェアのインベントリなどを WAC から確認/管理できるようになるということです。下記企業からのWAC 拡張ツールが開発中だったり利用できるようです。

・ 富士通

・DataOn

・Riverbed

・HPE

・Lenovo

特に Lenovo が力を入れているようで、WAC から コンソール接続ができるようです。

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ServerCore with Feature On Demand (FOD)


Server Core では コマンドプロンプトからの管理が基本ですが、ServerCore に管理ツールをあとから追加できるようになりました。

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インストールが完了すると、MMC 、Explore や Event Viewer などが利用できるほか、追加の設定をすることで IE も利用可能になります。

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IE の追加方法はこちらです。

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これで ServerCore のインストールもハードルが下がりますね。

Windows Server のリリース時期


Insider Preview : 2週間ごと

SAC :6か月ごと

LTSC:2-3年ごと

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OS の更新頻度が上がっているので、新しい機能をかなり早いタイミングで利用できるようになりまね。Azure と連携する機能も増えているので、キャッチアップが大変です。。。

まだまだ Ignite は始まったばかりなので、新しい情報キャッチアップがんばりましょう!

Microsoft Azure Backup サーバーで レプリカ用のディスク領域の不足でバックアップに失敗する場合の対処

こんにちは。

今回は Microsoft Azure Backup サーバーについてです。この製品は System Center Data Protection Manager とほぼ同じ機能を利用できるバックアップソフトウェアです。


MASB とは


MABS (Microsoft Azure Backup Server ) は、オンプレミスでも Azure IaaS の仮想マシンとしても構築することが可能で、バックアップ対象もクライアントOS から サーバーOS、Hyper-Vの仮想マシンや VMWare の仮想マシンもバックアップすることが可能です。

Azure Backup Server の保護マトリックス

Azure Backup と連携することで、2次バックアップをAzure に保存して、災害対策にも有効なバックアップソフトウェアです。


レプリカ用のディスク領域がありません


MABS で ”レプリカ用のディスク領域がありません” というエラーでバックアップに失敗したので対処方法を確認しました。

SCDPM 2012R2 までは、DPMコンソールからレプリカボリュームの拡張をすることができました。SCDPM2016 や MASB では、レプリカボリュームの拡張が DPMコンソールからできなくなりました。

保護グループを作成する際も、ボリュームサイズを確認できるのみとなっています。

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そのため、レプリカ用のボリュームを手動で拡張するには、Powershell のコマンドか、下記ブログで紹介されたスクリプトを利用します。

How to increase DPM 2016 replica when using Modern Backup Storage (MBS)

スクリプトはブログからコピペをすればOKです。


スクリプトを実行


1.ブログからスクリプトをコピーし、MABS へ Powershell ISE へ貼り付けて実行する。

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2.スクリプトを実行するために、Cをタイプする。

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3.MABS で保護されている一覧が表示されるので、レプリカ領域を拡張したいアイテムを選択する。今回はTESTVM1 のレプリカ用ボリュームサイズを変更するため、0 を選択します。

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4.レプリカ用ボリュームのサイズを入力する。60 GB に拡張してみます。

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5.レプリカ用ボリュームのサイズが変更され、ログファイルを出力するか選択します。

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6.ログ出力で Y を選択すると、操作ログがテキストファイルで出力されます。

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7.回復ポイントを作成できるか手動実行する。

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これでレプリカボリューム不足による回復ポイント作成に失敗していた場合は、回復ポイントを作成できるようになると思います。整合性チェックを実施する必要がある場合もあるので、エラーや警告にしたがって試してみてください!