Windows Server 2016 Hyper-VレプリカのHot Remove

こんにちは。

今回は Windows Server  2016 から追加された Hyper-V レプリカの Hot Remove についてです。

前回の投稿で Hyper-V レプリカ の レプリケーション対象の VHDX ファイルをHot Add する方法について記載しましたが、Hot Remove もできるということなので、試してみました。

レプリケーション対象のVHDXを削除するコマンドは下記のとおりです。

Set-VMreplication “VMName” -ReplicatedDisks (Get-VMHardDiskDrive “VMName” -ControllerLocation 0 -ControllerNumber 0)

1.下記コマンドを実行して仮想マシンのVHDXディスク構成の確認

Get-VMHardDiskDrive “仮想マシン名”

第1世代仮想マシンの場合

2

第2世代仮想マシンの場合

1

2.Hyper-Vマネージャーから仮想マシンのプロパティを開き、レプリケーション対象のVHDXファイルを確認

第1世代仮想マシンの場合

4

第2世代仮想マシンの場合

3.PNG

3. 下記コマンドを実行して、レプリケーション対象VHDX のHot Remove を実施

ここで注意が必要になります。下記コマンドでは、レプリケーション対象として残したいVHDXを “ControllerLocation” と “ControllerNumber” 指定する必要があります。そうすることで、指定した VHDX のみ レプリケーション対象として残し、それ以外の VHDX はレプリケーション対象外の仮想ディスクとなります。

また、第1世代の仮想マシンで、IDE と SCSI コントローラーどちらも使用している場合は、”ControllerType” で “IDE” を指定してください。

第1世代仮想マシンの場合

Set-VMreplication “VMName” -ReplicatedDisks (Get-VMHardDiskDrive “VMName” -ControllerType IDE -ControllerLocation 0 -ControllerNumber 0)

5

第2世代仮想マシンの場合

Set-VMreplication “VMName” -ReplicatedDisks (Get-VMHardDiskDrive “VMName” -ControllerLocation 0 -ControllerNumber 0)

6

4. Remove された VHDX の確認

第1世代仮想マシンの場合

7

第2世代仮想マシンの場合

8

今回のコマンドでは、レプリケーション対象として残したい VHDX を指定することで、それ以外の VHDX がレプリケーション対象から除外することができるようになりました。

このコマンドでは、1つの VHDX のみレプリケーション対象として残すことができないので、ちょっと不便ですね。

また、Remove する場合も 既存の回復ポイントは結合されてしまうため、1から 回復ポイントを作成するかたちになるので注意してください。

今回の Hyper-V レプリカ対象の VHDX の Hot Add と Remove は下記にて紹介されているので参考にしてみてください!

https://charbelnemnom.com/2015/04/hyperv-vnext-demo02-hyper-v-replica-support-for-hot-addremove-of-vhdx/

 

ちなみに、第1世代の仮想マシンで、”ControllerType” を “IDE” と指定しないで下記コマンドのように実行すると、SCSI コントローラー0 コントローラーロケーション 1 のディスクのみ除外されるかたちになりましたので、気を付けてください。

Set-VMreplication “2008R2” -ReplicatedDisks (Get-VMHardDiskDrive “2008R2” -ControllerLocation 0 -ControllerNumber 0)

9.PNG

このコマンドをうまく使えば、レプリケーション対象外としたい VHDX のみの除外もできそうですね。その方法を見つけたらまた投稿します!