Azure Stack 1908 のリリース

こんにちは。先日 Azure Stack 1908 がリリースされました!

リリースノート:Azure Stack 1908 update

1908 は Azure Stack スケールユニットが Windows Server 2019 に対応する、非常に大きなアップデートになっています。そのため、Microsoft 1908 アップデートを適用する前提条件がありますので、ご注意ください!

前提条件


Windows Server 2019 に対応することになるため、Azure Stack アップデートでは適用できない、Windows Server 2019 に対応するハードウェアのファームウェアなどを適用する必要があります。そのため、Azure Stack 1908 アップデートを適用する流れは以下のようになります。

前提条件:Azure Stack 1908 Prerequisites

適用手順


1、Azure Stack 1907 のホットフィックスをすべて適用する

2019/9/14 時点で、1907 の最新ホットフィックスは 1.1907.12.44 です。まずは、1907 のすべての ホットフィックスを適用しましょう。

1907 ホットフィックス:Azure Stack hotfix 1.1907.12.44

2、OEM ベンダーが提供するOME パッケージを適用する

Azure Stack ハードウェアパートナーのアップデートはこちらからご確認ください。

OEM 情報:OEM contact information

Dell EMC Azure Stack の OEM パッケージは Customer Toolkit と呼ばれ、以下のようにほぼ毎月アップデートがリリースされています。

Dell EMC Customer Toolkit 1908 を適用するには、Customer Toolkit 1807 以降 が前提条件となるみたいです。Customer Toolkit 1908 を適用する前に、Azure Stack 管理者ポータルから OEM Extension のバージョンを確認してください。

2.1、OEM パッケージをダウンロードする

Dell EMC の アップデートはこちらからダウンロードできます (要ログイン)。Dell EMC は 13世代 PowerEdge で構成された Azure Stack と 14 世代 PowerEdge で構成された Azure Stack により、適用するアップデートが異なりますのでご注意ください。


Dell EMC 13G:Cloud for Microsoft Azure Stack 13G

ファイル名:Cloud for Microsoft Azure Stack R430 R730xd Customer Toolkit 2-0-1908-4

ファイルの中を確認すると、OEM パッケージ 2.1 が含まれていることがわかります。


Dell EMC 14G: Cloud for Microsoft Azure Stack 14G

ファイル名:Cloud for Microsoft Azure Stack R640 R740xd R840 Customer Toolkit 2-1-1908-6

こちらも OEM パッケージ が含まれています。


2.2、Customer Toolkit 1908 の適用手順書をダウンロードする

Dell EMC の 1908 用 OEM アップデート手順書はこちらです。先ほどと同じ URL からダウンロードできます。13世代と14世代どちらも同じ手順です。

Upgrading to Microsoft Windows Server 2019 for Cloud for Microsoft Azure Stack Installation Guide

2.3、ダウンロードした Dell EMC Customer Toolkit を適用する

Dell EMC のアップデートも Azure Stack 管理者ポータルから適用できるようになりました!操作が統一されたのはいいポイントですね。

このアップデート適用に数時間かかるようです。

3、Microsoft Update 1908 を適用する

いままでのアップデート適用手順と同じように、Azure Stack 管理者ポータルから ”Apply Now” をクリックして、適用してください。

Windows Server 2019 対応になるため、4ノード構成でも40時間以上かかるようです。それ以上の時間が経過しても完了しない場合はマイクロソフト社サポートへ問い合わせをしましょう。

リリースノート:アップデートタイプ

マイクロソフト 1908 適用が完了すれば、Windows Server 2019 ベースの Azure Stack になります。

マイクロソフト 1908 アップデートの手動ダウンロード


マイクロソフト 1908 のリリースノートには、Azure Stack Update Downloader からダウンロードできるような記載になっていますが、本日 (2019/9/14) 時点ではまだダウンロードできません。

まだ 1907 までしかダウンロードできる状態になっていませんので、たまに確認していただければと思います。

Azure Stack Update Downloader

まとめ


Azure Stack は日々進化しています!

OEM ベンダーとマイクロソフトの2種類のアップデートがありますが、適用する手順も簡易化されてきました。メンテナンス情報はユーザーさんへ連絡したほうが良いですが、アップデート適用中も Azure Stack の利用は可能です。

最新の2つ前のアップデートまでしか、サポートを受けられないというポリシーもあるので、定期的にアップデートの適用をお願いします!

更新プログラム パッケージのリリース周期

システムがサポートされる状態を維持する

以上です!

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